どうも!
ともぞうです!
高速道路を巡行する際に「エンジン回転数が高いな」と感じたことはありませんか?
回転数が高いとエンジンの音が大きくなるので「壊れないか?」「燃費悪そう」などなど心配になりますよね・・・

ボンネビルも80km/h出すと3000回転超えてくるんだよね・・・
そんな悩みを解決してくれるのがスプロケット交換です。



チェーンが巻き付いているギザギザした歯車だよ♪
スプロケットの歯数を変えるだけで回転数あたりの速度を変えることができます。
ボンネビルの場合「幻の6速」が手に入るそうな・・・
ということで、今回はスプロケットの丁数計算~交換までを紹介していこうと思います。
交換をするにあたり、
- どの丁数にすればいいかわからない
- どんな変化があるの?
- 丁数計算とは?
- 必要な工具は?
- 交換方法は?
以上の疑問が浮かびました。
結論から言うと、純正のデータを集めることが出来れば丁数計算で理想の歯数にすることができます!
また、丁数を変えることで加速性能や最高速度の変化が望めます。
ボンネビルの場合、幻の6速は手に入りませんでしたが、5.5速にはなったかなという印象です。



せっかく交換するのに「よくわからない」からって同じ丁数にするのはもったいない!
スプロケットの交換方法は
スプロケット交換は以上の3ステップで行うことが出来ます。
必要な工具は9種類となります。
それではスプロケットの丁数計算~交換まで詳しく紹介していきます。
ぜひ最後まで読み進めてみてください!
スプロケットの丁数を変える効果
ご存知かと思いますが、バイクのスプロケットにはフロント(ドライブ)とリア(ドリブン)があります。
スプロケットを交換すると速度に変化が出ます。
と言ってもパワーが上がるわけではないですよ!
- 丁数増
-
最高速UP、加速down
- 丁数減
-
最高速down、加速UP
- 丁数増
-
最高速down、加速UP
- 丁数減
-
最高速UP、加速down
丁数の計算方法
ここからは計算方法を紹介していきます。
計算するにあたり必要な値がありますので、調べておいてくださいね!
- リアタイヤ外周
- 一次減速比
- 変速比
調べ方がわからない方はバイクブロスさんのウェブカタログを見てみましょう!
二次減速比
まずは二次減速比を計算しましょう!
リアスプロケット丁数÷フロントスプロケット丁数
これだけです。
丁数による変化を考慮した上で好きな数字を入れて計算してみましょう!
実際に計算してみるとわかりますね!
速度計算
まずは外径に円周率を掛けておきます。
①外径×円周率
この値はmmなのでkmへ換算します。
②①÷1000000
次がメインの計算
③エンジン回転数÷(一次減速比×求めたいシフトの変速比×(二次変速比))
先程計算した②と③を掛ければ回転数あたりの速度が出ます。
②×③
実際に計算
先程の式で実際に計算してみます!
車種は私の愛車15年式ボンネビルです。
- リアタイヤ外径→639.8
- 一次減速比→1.740
- 変速比→5速1.070
今回は5速の3000回転で計算してみます。
二次減速比
ボンネビルの純正スプロケットは『フロント18T』『リア43T』となっています。
43÷18で2.388・・・となります。
ついでなのでフロントを19にした場合も計算しておきます。
こちらは2.263・・・となりました。
速度計算
18をA 19をBで計算していきますね!
リアタイヤの値は共通です。
639.8×3.14÷1000000=0.002009
メイン計算をします。
A=3000÷(1.74×1.07×(2.388))×60=40486
40486×0.002009=81.33
約81km/hとなります。
B=3000÷(1.74×1.07×(2.263))×60=42722
42722×0.002009=85.82
約86km/hとなります。
フロントを一丁変えるだけで約5km/hの差が生まれました。
スプロケットの選び方
計算も完璧だし「いざ購入!」といきたいところですが、スプロケットを選ぶ際に注意したいことがあります。
- スプロケットの外径
- チェーンの幅
丁数を増やす場合、スプロケットの外径が大きくなるので、スプロケットカバーに当たらないか確認する必要があります。
実際に買ってからでは遅いのでメーカーサイトなどで事前に調べるようにしましょう!
チェーンの幅は実車ですぐに確認することができます。
しかし、中古車の場合チェーン幅が変更されている場合があります。
その場合、適合するスプロケットも変わってくるので注意が必要です。
以上のことに注意しながら、今回はTEC製のフロントスプロケットを取り付けます!
純正から1丁増やすので3000回転時の速度が約5キロUPするはずです。
メーカーの商品説明では「幻の6速を得られる」的なニュアンスの英文が載せられてるので期待大です(笑)
輸入方法はこちらで紹介しています!


スプロケット交換方法
準備するもの


①ソケットレンチ
スパナとは違い掛け替える必要がないため時間短縮が出来ます。
セットを買えば複数サイズに対応が出来非常に重宝します。
②トルクレンチ
ボルトやネジは締めすぎても緩くてもいけません。
規定トルクで締めることは事故防止や破損防止に繋がるので必ず用意しましょう!
③ボックスレンチ
無くてもソケットレンチに枝をつければ代用できます。
無理に用意する必要はないでしょう!
④モンキーレンチ
口の大きさが変えられるためこれだけで複数サイズに対応できます。
しかし、少し大きいので狭い場所には不向き・・・
大きいサイズのスパナがない時の非常用と考えましょう!
⑤ハンマー
ネジやボルトが硬すぎて緩まない時などに使います。
あると便利な工具なので用意するといいですよ!
⑥マイナスドライバー
基本工具の1つですね!
メンテナンスやカスタムをするなら持っていたい道具の1つです。
安いので複数サイズ用意しておくといいですよ!
⑦物差し・巻き尺
使う頻度は低いです。
しかし、チェーン調整では必須となるので用意して下さい!
⑧プライヤー
なにかと便利な工具です。
挟むことに関してはペンチ以上かと!
ホームセンターで安く買えるので持っておくと良いですよ!
⑨パイプ
硬いネジやボルトを緩めるときに使います。
工具などの柄に取り付けて少ない力で大きな力を発生させることができます!
てこの原理ってやつですね!
スプロケ取り外し


スプロケカバーを外します。




ロックワッシャーをねかせます。
ハンマーとマイナスドライバーで出来ますよ!


36mmのコマでナットを緩めます。
非常に硬いのでパイプを使って力を掛けましょう。
硬い場合は556などの潤滑剤を使用するといいですよ!
ナットが緩まずにバイク自体が動いてしまう事があるのでブレーキを握ってください。
清掃
しなくてもいい作業ですが、一応紹介しておきます。




チェーンオイルや小石がカバーなどに付着して汚いのでついでに清掃します。
パーツクリーナーとウエスで取れますよ!
スプロケ取り付け


スプロケの外径が変わるのでチェーンを緩める必要があります。


①のアスクルナットを緩める。
②の調整ネジを回してチェーンを緩める。


溝を合わせて新しいスプロケを入れます。


ロックワッシャーは使いまわしでいいでしょう。
心配な方はディーラーに注文して用意してください!




ナットを締め付けたらロックワッシャーを起こします。
プライヤーで挟めば簡単ですよ!
チェーン調整




チェーンの張りを調整します。
チェーンの弛みが2cm~3cmとなるようにします。


左右の間隔が同じになるように調整しましょう!
同じになったらアスクルを締め付けて完了となります。
レビュー
『like having a 6th gear』6速を持っているようなと、スプロケの商品説明にあるように80キロでも余裕のある走りをしてくれます。
100キロだとまだ回転数が高めなので、個人的な印象としては5.5速って感じ
リアも1T下げてもう少し高速巡行寄りにしたいかな~
低速については激変しました。
1速2速のギクシャクが減りコーナーでアクセルを開けやすくなりました。
高速寄りにしましたが、街乗りも快適に!
スロットルを捻らなくても10キロ強出るので渋滞の負担が減りそうです!
心配していた発進も問題なく、エンストの心配もなさそうです。
まとめ
丁数計算の部分は数字や記号ばかりで見にくい記事となってしまいましたので、計算式だけ使ってみてください!
取り付けナットが硬いのを除けばさほど難しくない作業でした。
スプロケの値段も高くない上に、メリットが多いのでコスパは非常に良いでしょう!
測定はしていませんが、エンジン回転数が抑えられることにより燃費の改善も期待できます。
良い点をいろいろ紹介しましたが、聞くよりも体感してほしいです!
非常にお勧めできるカスタムなので皆さんもやってみてください!
以上ともぞうでした!
ばいびー
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